ゴールではなく始まり・・・

2015/12/01

昨日と、今日の2日間、国際バカロレア機構から、2名の審査官の先生がお越しになり、IBワールドスクール認定の為の視察が行われました。
のびっこ祭りが終わってからは、もうこのことで、僕を含む職員全員、このことばかりが頭にあって、不安と緊張の毎日を過ごしました・・・今はとりあえず終わってホッとしています。
大丈夫なはずだと心の中で言い聞かせつつも、不安な気持ちになるのも仕方ありません。何しろこの3年間、この日に向けて取り組んで来たので。
先生たちは誰も終盤に向けて、ものすごい集中力を見せてくれました。ひょっとしたら僕以上に、先生たちの方が「ここで失敗するわけにはいかない」という気持ちが強かったのかも知れません。
視察は30分刻みで、各担当者との面談や、書類の確認、教室訪問などがあります。評価の対象となるポイントは色々あると思いますが、基本的には「学校全体としてPYPに取り組んでいる様子が見られるのか」ではないかと僕は考えています。
たとえば、園長へのインタビューで「先生たちと十分にコミュニケーションをとっていますか?」と聞かれて「もちろんです」と言ったとしても、一方で、先生たちに今度同じことを聞いたら「まぁ、たまには話しますけど、園長先生とは話しません」となれば、私が話したことは「適当なウソ」にしかなりません。
「保護者にもちゃんと情報提供していますか?」と聞かれてこちらがそのつもりでいても、保護者インタビューで「せいぜい1学期に1回位しか園からは連絡がありません」となればそれでもうThe endなわけです。
つまり、職員インタビューも、保護者インタビューも当然僕は入れてもらえないですし、もう隠せないんですね。「本当に」やっていないと。
 3年の積み重ねです。改めてこの認定校になる難しさを感じています。
審査をしていただいた先生方も本当にハードなスケジュールの中、全てを丁寧にみていただき、今後は膨大な量のレポートを作成してもらってバカロレア本部にあげていただくことになります。先ほど行われた2日目最後のExit
meetingという総括の場では、さすがPYPのプロ!という非常に的確かつ重要な改善ポイントをご教示いただきました。
 仮にこのまま認定校になれたとしても、3年ごとにEvaluation visitといって、やはりPYPとしてやるべきことをやっているかというチェックが入るシステムになっています。今日もご指導いただいたのですが、認定校になることはゴールというより、むしろ「始まり」なんですね。
指摘のあった中でも、授業カリキュラムの作成や、教育実践については「えー!そんな事まで・・・」というような、非常に高いレベルの知識や経験を要するものもあり、実際にそれらは認定校であってもまだ課題として残しているケースが殆どということで、とにかく何よりも大事なことは、全員がその高みに向けてさらに歩み続けるだけの覚悟をもっている様子が見られるかというポイントなんだそうです。
もちろん、審査官の先生には、合否に関わるコメントは一切禁じられているので、それはあと数週間、じっと待つしかありませんが、最後にコメントとして「This is a great school, great staff, great children, great parents, we really like your school」と言ってくださり、それを聞いて、胸がじんと熱くなりました。
今日まで僕のわがままについてきてくれたスタッフ、大切なお子さんを預けて下さった保護者のみなさん、またそれ以外にも多くの方にご協力いただいてここまでくることが出来ました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
しかしながら、これはまだ始まり。これからこのサニーサイドはもっともっと良い学校になっていかなくてはいけないし、その歩みを止めてはいけないと思います。
引き続きご心配をおかけいたしますが、何とぞご指導よろしくお願いいたします。

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