NZ校の開校式が行われました

2015/12/08

改めまして、過日の認定訪問については多くの人に励ましの言葉をいただきありがとうございました。結果が出るまではしばらくモヤモヤした感じが続きますが、それでも「これはスタート地点に過ぎない」という思いを新たにしましたので、これまで以上に努力し続けていきたいと思っています。
さて、そのような中、僕は息つく暇もなく、5日に行われたNZ校”Kauri Learners”の開校式にやってきました。もともとは”Sunnyside International New Zealand”としていましたが、やはり現地校である以上、日本の園の名称というよりもこちらの方に馴染みのある名称をと考え、変更することにしました。
 Karui(カウリ)はご存知の方もいるかも知れませんが、Kauri Treeという木の名前で、ニュージーランド原生の樹木です。まっすぐで背が高く、非常に大きく成長することから、子どもが育つイメージにぴったりであったのと、KAURIの頭文字をとって、Kindness, Achievement, Unity, Respect, Identityといった、まるでバカロレアのLearner Profileのような標語を地元の学校が推進しており、幼児教育と、小学校教育との一貫性をもつ意味でも良いのではないかと決まりました。
フェイスブックサイトに写真を何点か載せようと思っていますが、当日は雨男の僕には珍しく、非常に良い天気で、地元の関係者が大勢集まってくれました。ニュージーランドには、「マオリ族」という原住民の方がおり、学校教育では、そのマオリの文化を必ず継承するということで、マオリ語の授業や、マオリ語の表記、マオリの文化体験などが取り入れられています。
その点、今回はニュージーランドの白人文化的なものに加え、マオリと日本文化の要素がミックスした理念をもつ学校になりました。ですので、この施設は地鎮祭(そういうのがこちらにもあるんです)の時から、マオリの洗礼者(神主さんみたいな方)にお祓いをしていただき、また今回も、彼の先導で、全員が施設内を歩いて回り、その際、建物のあらゆる箇所に手で触れて魂を送り込むといったことが行われました。
 日本人としては非常に興味深い行事で、最後はマオリの人たちの歌が披露され、素晴らしい開校式になりました。
 その後、町のフレンチレストランに移動し、日本から駆けつけてくれた私の友人たちが、そこのシェフとコラボレーションする形で、手まり寿司、やきとり、とんこつラーメンなどで地元の方をもてなしました。
皆さんにとても喜んでいただいて、前日から準備をしてくれた友人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。まるでのびっこ祭りのバザーのようでした。
まもなくニュージーランドは夏休みに入ってしまいますので、本格的な始動は1月後半からになるかと思いますが、現在、近畿日本ツーリストとニュージーランド大使館が一緒に、わがKauri Learnersの親子留学プログラムを作成中ですのでぜひ楽しみにしていてください。
ちなみにですが・・・先日認定訪問にいらっしゃった審査官の先生のお一人が、バカロレアのPYPにおけるカリキュラム作成の委員になっている方で、話を聞いたところ、2019年を目処にバカロレアもカリキュラムフレームワークの大幅な改訂を計画しており、どうもそのベースとなるモデルが、ニュージーランドのTe
Whariki(テファリキ)という初等教育プログラム(ニュージーランド文科省が発行しているもの)なんだそうです。
 確かに、私の目から見ていても、ニュージーランドの初等教育の理念は先進的だと思っていましたが、それにバカロレアが目をつけたのは非常に興味深いと共に、何か縁のようなものを感じます。
それがいったいどういうものなのか、僕があれこれ説明するより、実際に来て体験してもらうのが一番ですね。

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