生徒主体とは?

2022/10/20

日に日に秋めいてまいりました。みなさんお変わりありませんでしょうか?
私はこれが寒暖差の影響なのか、いわゆる秋の花粉アレルギーなのか良くわからないのですが、なぜか鼻声です。
まずは、9月にありましたジェームス・ノッティンガム氏の講演会には多くの皆さんにご参加、ご視聴いただきありがとうございました。思っていた以上の反響があったという印象です。講演のビデオを編集したものがそろそろ出来上がるようですので近日中にまたシェアさせていただきます。

私は彼のいうラーニングピットという考えにおいて、その穴を抜け出すというのはどういうことかと考えますと、それはつまり「成長は自らの快適ゾーンから一歩踏み出したところにある」「適度に”もがく”ことが成長につながる」ということだと考えています。

また別の機会に改めて色々お話ししていきたいと思っていますが、最近は、公立の小学校において、「主体性を尊重する」という考えのもと、宿題を廃止したり、時間割を自分たちで決めさせたりというのが流行り始めています。宿題は教師が決めたものであって、生徒に主体性を持たせるのであれば何を学びたいかは生徒が決めるべきだ、という理屈です。
しかし、それにともなう決定的な問題は、生徒が自分自身で決めてやる勉強や課題への取り組みに、あえて自分が出来ないことに挑戦しようとする姿勢があるか、もがくことを子ども自身がその必要性を理解してやっているのかということがあります。
というのも、たくさんの研究調査で明らかになっているように、大抵の(恐らく殆どの)子どもは、選択を与えると、簡単な方、楽な方をやろうとするものなんです。主体的に選んでいるからといって、すでに簡単にできる課題を繰り返しやっていたとしてもそこに成長や学びはないわけです。それを先生方はどのくらい理解して「主体性」を尊重しているのか、見方によっては、教師が自ら教える事をやらなくなってしまっているのではないか、この「主体性」というキーワード、少し前は「アクティブラーニング」という言葉が流行りましたが、その本質について保護者の皆さんにはぜひ注視していただきたいと思います。
そういう議論の一方で、先日小学部校長の泉さんがこのような記事をシェアしてくれました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20221013/3020013019.html
学力テストで自分の学校が良い成績を出すために、受験対策をやっている学校がどんどん増えているというのです。こういうのを支離滅裂というのだと思います。主体性の真逆ですね。

私たちの小中学部では、どの担任も、生徒のチャレンジをうながす、そういう姿勢を心がけています。日々の積み重ねですが、それが生徒の成長の姿に明らかにみられるようになってきています。昨日も、視察訪問者と一緒にクラスを回りましたが、それをしっかりと感じることができ、職員の献身に感謝と嬉しさでいっぱいになりました。

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