泣いている子どもはかわいそう

2015/06/20

まずは年少さんの給食参観が無事終わりました。ご参加いただいたご家族の皆様ありがとうございました。お子様と楽しい時間をお過ごしいただけましたでしょうか?
私が職員から聞いた話では、大人も子どもも初めはランチルームという慣れない雰囲気の中で緊張気味だったけれど、時間の経過とともに徐々に和んで、どのクラスも楽しくやれたとのことで、嬉しく思います。
給食室の方は、参観用の特別メニューとは別に通常の給食メニューの調理もあり、なかなか大変だったようですが、それでも年に一度の踏ん張りどころと頑張ってくれたようで頼もしい限りです。
そして、年少さんは今年度、給食参観終了後、希望する方にはクラスにそのまま一緒にお入りいただき、お帰りの時間まで一緒に過ごしていただきました。参観の案内を出した後、年少の先生が、「去年も終わってから、お家の人が帰ってしまう時に子どもが泣いてかわいそうだったので、今年は泣かなくてもいいようにしてあげられないか」と私に相談がありました。
これはうちの先生たちのとても良いところです。「去年も子どもが泣いて大変だったから」というのと、「去年も子どもが泣いてかわいそうだった」というのでは、意味が違います。「大変だった」というのは、泣いていたので落ち着かせるのが大変で次の活動を行うのがなかなか大変だった、ということですし、「かわいそうだった」というのは、つまり泣いている子どもを見て「心が痛んだ」ということです。
あくまで僕の”個人的経験”からくる考察ではありますが、このようなことに関する園のスタイルというのは同じ幼稚園でも実に様々だと思います。園長、副園長が女性であったり、園長が男性であってもそれ以下の管理職が女性で、しかも相当な発言力がある場合(ご主人が園長で、奥さんが副園長とかいうケースは良く見られます)、「泣いている子ども」に対しては、免疫があるというか、「子どもが泣くのは当たり前、そんな事でいちいち大騒ぎするのはプロではありません」というような厳しめの対応を見かけます。
管理職がそうだと、若い職員もだんだんそれに慣れてきて、泣いている子どもがいても割と平気に放置していたり、教室の外へ出してしまったり・・・僕は客人として他の園を訪問した際に、たまたまそういう場面を見かけたりすると「えーっ!」という感じでひいてしまいます。
その時に見た断片的な状況判断で物事を決めつけるのは良くありません。そうなる以前に余程の事情があったか、または保護者の人から「泣いてもいいので厳しくしてやって下さい」とリクエストがあったか、それはわかりませんが、見ていてかわいそうなものはかわいそうです。
ご家庭でも、お母さんが子どもを叱りまくっている時に、お父さんが泣いている我が子を可哀想に思って「何もそんな言い方することないだろう」と割って入り、その事が原因で激しい夫婦ゲンカになったとかいうのは良く聞く話です。
女性は実は男性より強いといいます。特に母親は、子どもを産む痛みに耐えると精神的に強くなるとか、子どもを守る本能があるから強くなるとか言われるようですが、強い女は少なくとも僕が求める女性像ではありません。え?そんなあなたの理想なんて聞いてないって?・・・確かに、僕の女性に対する理想は語りだしたらきりがありませんが、そういう事ではなく、サニーサイドは僕が園長をしている限り、泣いている子どもを見て平気でいるような先生たちではあってほしくないという願いを持っているということです。
うちの先生たちはやわではありません。この孤独な教育改革に取り組んでいるわけですから、簡単に諦める人では続きませんし、そういう意味では非常に強い女性の集団です。更には酒も強い人ばかりです。僕はいつもやられています。
しかし、今回、年少の先生から「泣かなきゃいけないのはかわいそう、どうしたら泣かずに済むかな」、という相談があったことを僕は嬉しく思っているということがいいたいです。あと、合わせて僕は「声の大きい女性はタイプではない」ということもこの場をお借りして申し上げておきたいと思います。
以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

PS
最近、ノートパソコンを新しいのにしてから、都会のビジネスマンのように、休みには駅のコーヒーショップなどでカッコよく仕事をしています。今日もそうしていますが、近くに女性のグループがくるとうるさくて集中できないんです。しかも、おばあさん達、多いです。今となりのグループの人たちは「ヒザの痛みにはプールがいい」という話をしています。何とも言えない香りが漂って来ています。

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